(still under construction)

「LADY STANCH」試し読み(初期マンガ集収録短編)

『中村珍初期マンガ集 ちんまん(※シリアスなのだけ)』カバー(装丁:諏訪菓)

「LADY STANCH」

レディスタンチ

収録した単行本の取扱書店Apple iBooks AmazonキンドルeBookJapan紀伊国屋書店Kinoppyコミックシーモアコンテン堂セブンネットSONYリーダーズストアiconDMM電子書籍noteひかりTVブックBOOK☆WALKERブックパスBOOKFANBookLive!hontoまんが王国楽天KoboRenta!|ほか
*配信終了・配信開始前の場合があります。
この読切を1話単位で購読可能note読み切りマンガ集)「LADY STANCH

試し読み

織田の過去(中村珍|LADY STANCHより)

憧れの総長(中村珍|LADY STANCHより)

織田の帰省(中村珍|LADY STANCHより)

姉の理解(中村珍|LADY STANCHより)

姉との入浴(中村珍|LADY STANCHより)

好きな人の幸せを願う(中村珍|LADY STANCHより)

決意と偽物の指輪(中村珍|LADY STANCHより)

暴走族時代の集合写真(中村珍|LADY STANCHより)

仙台と織田(中村珍|LADY STANCHより)

織田の賢さに気づいている仙台(中村珍|LADY STANCHより)

仙台クンの家庭事情(中村珍|LADY STANCHより)

通り過ぎる敵対暴走族グループ(中村珍|LADY STANCHより)

総長同士の対立(中村珍|LADY STANCHより)

喧嘩の火蓋(中村珍|LADY STANCHより)

乱闘(中村珍|LADY STANCHより)

武闘派の「オカマ」(中村珍|LADY STANCHより)

うっとりする織田(中村珍|LADY STANCHより)

一抹の寂しさ(中村珍|LADY STANCHより)

取扱書店と掲載場所

収録した単行本の取扱書店Apple iBooks AmazonキンドルeBookJapan紀伊国屋書店Kinoppyコミックシーモアコンテン堂セブンネットSONYリーダーズストアiconDMM電子書籍noteひかりTVブックBOOK☆WALKERブックパスBOOKFANBookLive!hontoまんが王国楽天KoboRenta!|ほか
*配信終了・配信開始前の場合があります。
この読切を1話単位で購読可能note読み切りマンガ集)「LADY STANCH

電子版初出:(書籍・Kindle)2017年10月21日(媒体・note)2017年10月24日
電子版編集:諏訪 菓(フリー・業務提携)
掲載誌版元:集英社/本作編集:ヤングジャンプ編集部
雑誌初出:2007年4月3日発売 ヤングジャンプ増刊「増刊ヤングジャンプ マンタロー2007」掲載読切・同題(37P)
原版本版元:日本文芸社/原版単行本編集:週刊漫画ゴラク編集部
中村珍短編集 ちんまん|日本文芸社|当時定価 637円|2009年10月19日
2009年に日本文芸社より刊行され2017年に絶版となった著者初の短編集を、シリアス・コメディの2冊に分けて電子版として再編。

Author’s Note

単行本あとがき(2017年10月)

赤眼の路上
THE BACK HORN

描いている間はずっと『赤眼の路上』を聴いていました。戦意が高揚するから…。

これが載ってから、ケンカ漫画、ヤンキー漫画が得意な編集部さんや編集さんから一斉に連絡が来ました。でも、バイクやケンカを描くのはとっても大変なので、私がこういうのを描くことはもうないんじゃないかな…と、ここに出てくるバイクや特攻服を一人で描きながら思いました。(※註・過去お世話になったアシスタントの方の求職の邪魔にならないように申し添えますが、作品自体にはアシスタントさんについて頂いていますので、本作での背景や殆どの二輪車を除く車両等の作画を求職用の作画見本としている漫画アシスタント業の方が居た場合、恐らく虚偽はありません。拘りの強いパーツの集合体なので著者自身の趣味と合致したデザインになるよう「バイクと特攻服に関しては特に意図的に一人だけで描いた部分だ」という意味です。)

それにしてもチャンプロードが休刊した今、一体どこで暴走族文化・旧車會文化・ヤンキー文化・不良文化(ここで言う「文化」は、騒音や道交法違反、暴力沙汰、犯罪行為のことではなくて、服飾や装飾や言語感覚などの、名実共に文化と呼んで差し支えない面のこと)を摂取すればいいのだろう…。

ところで。
呼称については議論が多い分野なので、ここでは私はどの呼称も使いませんが、この漫画には一般に「性同一性障害」とか「LGBTのT」とか呼ばれる特徴を持つ主人公が登場します。しかしこの主人公は、”ふつうの人”です。人生の一例、それも、短い漫画に纏めるために、たった一瞬を切り取った小さな一例です。「こういう人もいる」という事実があっても、これは啓蒙漫画ではないし、学術書でもないので、「セクシャルマイノリティっていうのは、こう!」というのを教える物語にはなり得ません。あなたの目の前に、(あなたから見た限り)この主人公と似た人が現れても、この漫画のことは思い出さずに、想像で何か決めてしまわずに、その人がどんな人なのか、目の前の人と向き合って、どう接していくか、どんな言葉をかけるべきか、かけないべきか、新しく人と出会うたび、個別に探ってくださいね。セクシャリティの面を取材させてくれた当事者の方、セクシャリティの部分のみ監修してくださった当事者の方、お二方ともたまたま「暗い部分もあるからこそ《コミカルなオカマ》として明るく生きたい」と仰る性分の方でしたし、選択的にご自身を「オカマ」と称する方でしたが、その人はそう、なのであって、それがあらゆる当事者たちの全てではありません。また、「オカマ」という呼称自体も厳密に特定のセクシャリティを示す言葉ではありません。

掲載後、読者の方から「オカマである必要性がない物語だった」「主人公が性同一性障害であることが掘り下げられていない」「オカマという特徴を生かせていない」という感想が届きました。作話の手法として言わんとすることは理解しますが、色んなセクシャリティの人は特に意味なく存在するので、性的少数者が登場するからといって、何か意味があるとは思わないで欲しいなー…という感想の感想を持ちました。男女の恋愛漫画は男女である特徴を生かせているんでしょうか。”それが普通だから”そういう登場人物が出てくるだけなんじゃないですかね。この漫画の主人公も、たまたまこうだっただけで、元々このセクシャリティに特に意味はないし、誰かを説得するような必要性もないんです。ごめんなさい。必要性がなくても出てきたっていいじゃないですか。私が描きたかったのは特攻服と族車だし、特攻服を身に纏って、バイクにまたがってくれて、心の荷物を持て余してる人なら誰でもいいんです。(作画が大変で、単車も特攻服も、もう懲りたけど。)

2017/10/19

作りながら聴いてた曲