「VESPA」
連載拠点:note(マガジン「VESPA」)
試し読み
1話ずつ読切として独立しています。
取扱書店と掲載場所
連載拠点:note(マガジン「VESPA」)
「VESPA 1」初出:2010年12月15日発売 スーパージャンプ増刊「ガールズジャンプ 2011年1/25号」掲載読切・同題(27P)
「VESPA 2」初出:2012年1月27日発売 スーパージャンプ増刊「ガールズジャンプ 2012年3/1号」掲載読切・同題(30P)
電子版初出:note (1)2016年5月31日・(2)2016年11月13日
電子版編集:外部編集なし(個人編集)
Author’s Note
読むときに注意していただきたいこと(2017年3月)
情緒の部分(…統率したり、情けをかけたり、群れとして生きる本能を逸脱したレベルの友愛とか、繁殖や餌場争いと関係なくプライドをかけて競り合ったり、とかですね)、つまり、人間的な感情の部分は、ぜーんぶ、本当にぜーーーーんぶ作者の妄想の産物です。たとえば、女王蜂が女王として君臨して群れを統率しているというのも、フィクションです。学術的に“生殖虫”と呼ばれています。子孫繁栄の本能を一身に背負ってはいますが、女王としての尊厳で君臨する生態はありませんし、それこそ、外見的な差分も擬人化しているから描き分けていますが、働き蜂同士、雄蜂同士、女王蜂同士、サイズに個体差はあっても、模様や顔立ちには殆ど差がありません。顔の描き分けも、感情のうつろいもすべて、グッときたハチの生態を下地にした、擬人化ありきのフィクション虫マンガなので、学術的に生態を網羅した昆虫記だとは思わないでくださいね。
情緒や人相と関係ないところ(例えば、威嚇の時に顎をカチカチ鳴らすとか、季節ごとの行動とか)はだいたい生態に沿っていますが、それでも、取材の結果が「今のところ、こう考えられている」どまりの部分もあります。
ここで読んだことを『ハチの生態豆知識』として外で披露したり、お子さんに伝える時は、そのまま理科の知識として喋ると恥をかいたり誤った知識を子供に教えることになってしまうこともあるかもしれません。気になる箇所があったら、ちょっとご自身で調べてみてくださいね!
2017/3/11
note掲載時あとがき(2016年5月)
漫画的に絵になるかを重視しているので、なるべく本物の生態を踏襲とか再現とかできるように頑張ってはみたものの、必ずしもオオスズメバチの生活そのものをコミカライズしているわけではありません。…なぜなら、私が最も描(えが)きたかったのは「女王様!」「女王様!」「女王様!」という統治シーンだったからです。(略)…こんな必然的に、武闘派の女だらけ!…という最高に私に好都合な素材を持ちぐされにしたくないのです…。
2016/5/31