(still under construction)

「刺青龍門」試し読み(初期マンガ集収録短編)

『中村珍初期マンガ集 ちんまん(※シリアスなのだけ)』カバー(装丁:諏訪菓)

「刺青龍門」

しせいりゅうもん

収録した単行本の取扱書店Apple iBooks AmazonキンドルeBookJapan紀伊国屋書店Kinoppyコミックシーモアコンテン堂セブンネットSONYリーダーズストアiconDMM電子書籍noteひかりTVブックBOOK☆WALKERブックパスBOOKFANBookLive!hontoまんが王国楽天KoboRenta!|ほか
*配信終了・配信開始前の場合があります。
この読切を1話単位で購読可能note読み切りマンガ集)「刺青龍門

試し読み

初めて足を踏み入れた彫り場(中村珍|刺青龍門より)

彫り物を身に纏った師匠・姉弟子・兄弟子(中村珍|刺青龍門の扉絵より)

彫り場のボス(中村珍|刺青龍門より)

猛々しい龍の彫り物(中村珍|刺青龍門より)

今日の晩御飯はカレー(中村珍|刺青龍門より)

母の後押しで師匠に絵を見せる(中村珍|刺青龍門より)

ノボルの龍(中村珍|刺青龍門より)

師匠の叱責(中村珍|刺青龍門より)

取扱書店と掲載場所

収録した単行本の取扱書店Apple iBooks AmazonキンドルeBookJapan紀伊国屋書店Kinoppyコミックシーモアコンテン堂セブンネットSONYリーダーズストアiconDMM電子書籍noteひかりTVブックBOOK☆WALKERブックパスBOOKFANBookLive!hontoまんが王国楽天KoboRenta!|ほか
*配信終了・配信開始前の場合があります。
この読切を1話単位で購読可能note読み切りマンガ集)「刺青龍門

電子版初出:(書籍・Kindle)2017年10月21日(媒体・note)2018年6月13日
初出:中村珍短編集 ちんまん|日本文芸社|当時定価 637円|2009年10月19日
単行本版元:日本文芸社/原版単行本編集:週刊漫画ゴラク編集部
電子版編集:諏訪 菓(フリー・業務提携)
受賞誌版元:集英社/本作編集:ヤングジャンプ編集部(YJマンガグランプリ入賞作)
2009年に日本文芸社より刊行され2017年に絶版となった著者初の短編集を、シリアス・コメディの2冊に分けて電子版として再編。

Author’s Note

作りながら聴いてた曲

運命複雑骨折
THE BACK HORN

墓石フィーバー
THE BACK HORN

単行本収録を終えて

本当は本作でヤングジャンプデビューが決まっていたいたのですが、「梵字のデザインが既に世にあるものと酷似している」という理由で、当時の編集長からストップがかかってお蔵入りした読切です。デビュー前から代原(だいげん=代替の原稿。ふつうはそこそこキャリアのある作家さんが原稿落とした時とかに新人が載ったり、みたいな文脈で登場する。)を立ててもらう…という結末になっちゃったものです。もうスタートダッシュからしてダメだな私の漫画家人生。

梵字について、ヤングジャンプ編集部から「本当に自分で考えたものか正直に言え」と問われ、海外に古くから存在する文字を自分で考えたか問われたことに結構ビックリして(あと単純に疑われたショックとか、いろいろで)、たしか絶句してしまった気がするので余計に、こりゃ怪しいぞって思われてしまったのかもしれないですね…トホホ〜…。

疑われた梵字っていうのは、なにしろ字ですから、書道の楷書体とかにあるようにある程度「この形が美しい」というルールがあって、独創的な書みたいな書き方をせず、その字をふつう〜に綺麗に書くと似たり寄ったりな感じになるんですが、見慣れない文字だから「日本字の美しい楷書がだいたい似たフォントに見えるのと同じ」「デザイン云々じゃなくてこれは文字」というのが伝わらなかったように思います。漫画に登場するひらがなの「あ」という字が、既に世に出た平仮名の「あ」という形をしているみたいなことでデビューを取り消すなら、作中に文字を描き込んだ作家は全員盗作疑惑で掲載取りやめになってしまいますし、雑誌はサイレント漫画だけになってしまいます…。(ということなのですが、日本字ならピンと来ても、見慣れない文字はそもそも字じゃなくて図形やデザインに見えてしまうのだと思います。その感覚は理解できます。)

さらには〈ガネーシャ〉や〈龍〉など、作中に登場する数々のデザインも「既に世にある刺青のデザインと酷似している」という盗作疑惑をかけられてしまい、結局、偉い人に潔白を信頼してもらえることはありませんでした。

ちなみに、ガネーシャっていうのは、みなさんも、頭は象だけど体が人間みたいなド派手な神様をカレー屋さんとかで見た事あるんじゃないかなって思うんですが、神様ですからやっぱり決まりがあって、たとえば「片方の牙は折れてる」(梵字を作ったとされるブラフマー神様の用事を足す時に折ったらしい?)とか。
「拙者レズでゴザル〜私たち結婚はムズカシだ〜」(お母さん二人いてもいいかな!?より)下のほうの左手に持っているおまんじゅうみたいなもの何かな?って、私が一時期カナリいれ込んだヒンドゥー教徒のインドカレー屋の女将さん に聞いたら「お菓子だよー!おかしーねー!」って、「ビジネス街でカレー屋やってたせいでどこのおじさんから習ってしまったんだろう???このギャグは敬虔な教徒的には大丈夫なのかな?ハラハラ…」って感じの超くだらないダジャレ文法で返されたりしたんだけども。